思い出せないままどんどん奥まで進んでいき、賢一さんが襖を開けた。 「遅くなりました。」 そう頭を下げる賢一さんにならって、私もペコリとお辞儀。 遅くなった原因は私だ。 顔を上げてお父さんに謝ろうとしたら、目の前に座っていた。 さすが組長。 1番中心にどっしり。 貫禄があるなー。