誰が待っているのだろう。
賢一さんのお父さん以外に待ってる人。
うーん。
賢一さんが不機嫌になる相手。
「あみ、行くぞ。」
少し不安は残るがとりあえず行くしかないので男の人に頭を下げて賢一さんの後についていった。
玄関で靴を脱いで家の中に入ると家政婦さんが何人か立っていて賢一さんは無言で前を通って行く。
その後を頭を下げながら進んでいく。
長い廊下をどんどん進んでいく賢一さん。
なん部屋あるんだろうか。
長い廊下の横はすべて襖。
全部部屋ってことはすごい広さか、すごい数だ。
とんでもないお家に居候させてもらうことになってしまった。
その時初めて気付く。
賢一さんはちょうど長い廊下の中間で立ち止まると、私の方を向き直った。

