「タブレットどこにある?」 そう聞かれてスクールバッグの中から賢一さんに買ってもらったタブレットを出した。 「使いこなせてるか?」 どうやら私の緊張をほぐす為に、話を変えてくれたようだ。 私はそんな気遣いに感謝しつつ、自信満々にタブレットのロック画面を解除してみせた。 「お前、そりゃこないだ教えたから出来るだろーが。」 そう言って笑う賢一さん。 あっ、バカにされた。