幸せの先










そんなことを考えている間も、賢一さんと手を繋いだまま、いつの間にか病院の外に出た。








久しぶりの外の空気は、いつの間にか秋の匂いに変わっていた。










立ち止まって大きく深呼吸すると、肺の中が薬品の匂いから、一気に新鮮な空気と変わった。








「あみ、」




賢一さんに呼ばれて、横を見上げる。







「無事退院おめでとう。」










そう優しく微笑えんでくた。