「なあ、笹原……気持ちは痛い位に分かる。だけどさ……」
暗い暗い夜道の中、懐中電灯の明かりだけが頼りの暗闇の中。
旭と里緒のペアはどこのペアよりも恐らくゆっくりと1歩1歩進んでいた。
その理由は至って簡単だ。
「いい加減、オレの腕を離してくれ。本当に痛いんだよ……」
里緒が怯えて旭の腕を強く握りしめてしまっているからだ。
しかし旭が何を言っても里緒はその手を離そうとはしなかった。
何も知らない男子だったらその様子に少し浮かれてデレデレしてしまうのが当たり前なのかもしれない。
が、多くの事情が重なっている今旭にはときめく要素も、デレデレする要素も一切里緒からは感じられなかったからだ。
暗い暗い夜道の中、懐中電灯の明かりだけが頼りの暗闇の中。
旭と里緒のペアはどこのペアよりも恐らくゆっくりと1歩1歩進んでいた。
その理由は至って簡単だ。
「いい加減、オレの腕を離してくれ。本当に痛いんだよ……」
里緒が怯えて旭の腕を強く握りしめてしまっているからだ。
しかし旭が何を言っても里緒はその手を離そうとはしなかった。
何も知らない男子だったらその様子に少し浮かれてデレデレしてしまうのが当たり前なのかもしれない。
が、多くの事情が重なっている今旭にはときめく要素も、デレデレする要素も一切里緒からは感じられなかったからだ。


