世界を守れそうな6人

「ところで奏君」

「何ですか? 先輩」

「さっきから奏君の表情がいつもと違うように見えるのは気のせい?」

「多分そうですよ」


2人を見送った直後、佐和は今しかないと思ったのか突然なんの前触れもなく尋ねた。

聞かれた奏はためらう事もなく即答で答える。

実際は気のせいなんかではなかったのだが、あえて奏はそれを否定した。

その答えに佐和は何の疑問を持つ事もなく、“なら良いけど”の一言だけで済ませた。


「それよりも」

「ん?」

「いい加減あの会長2人を止めた方が賢明だと思いますが? 多分、真山先輩じゃないとあの2人は止まりませんし」


奏の指差す方向には未だに喧嘩をしている柚太と郁人の姿。

佐和はすぐに終わると思っていたらしいが、奏に促されるがまま2人の方へと走って行った。


(先輩もなかなか鋭いな……うーん……)


佐和を見届けた後、空を仰ぎ奏は改めて旭と里緒のペアの無事を願った。