世界を守れそうな6人

激しい接戦を見せる……のは奏ではなく、2年生役員と赤いハチマキのA組の生徒。

奏はのんびりと自分のペースで走って行ったせいか、5着でのゴールとなった。


「悪いけど、ボクはリレー以外ではあまり本気は出したくないんだ。
それに元々走るのは苦手だしね」


堂々の1着でゴールした2年生役員が奏に勝って喜んでいる所へ、

奏本人はニッコリと笑みを浮かべてそう告げる。

手を抜かれたと思った2年生役員は怒ろうとしたが、

その笑みがあまりにも威圧感のある恐ろしい物であったせいか言葉も出なかったと言う。


「ったく、奏の奴だらしねえなあ……」


何も知らない柚太はゴールの所で待機をする奏を見ながら溜息を吐いた。