『どうやったら愛莉が俺を観てくれるのか?解かんなかったんだよ!』
と翔はプイっと顔を背けた。
その姿を見て…
私は笑ってしまった
翔の違う一面を見て
『なんで愛莉が笑うかな?』
と翔…
余りにも可愛らしい仕草だったから…
私が笑いながら言うと…
『五月蠅い!』
とまた翔は拗ねてしまった。
翔にこんな一面があったなんて知らなかった私はまた一つ宝物が出来た感じだった。
「そう言えば二人してなんでこんな早くから外に出てるの?もしかして…」
その言葉に直ぐ否定した私に翔が隣りで大きな溜め息を吐いた。
私は今日の9時に出掛ける約束をしてたのに私が寝れなくて翔にメールをして4時頃から日の出を観に二人で行って来た事を饗庭さんに話をした。
「それでこの時間なのか…翔?あの場所に行ったのか?」
と言う饗庭さんの質問に翔はあぁと返事をした。
饗庭さんがあの場所は翔や饗庭さんを含め6人で良く行ってた場所だと話してくれた。
大学に入ってから良く6人で車で行ったりバイクで行ったりした場所だと…
あの場所は彼女を連れて行くと誓った場所なんだと…


