ガリ勉×メガネ=?

「保健室に連れてかれて、その後はどうした!?」

「普通に傷の手当をしただけ! だいたい、そこまで細かくレンに教える筋合いなんてない!」

「なんだと!?」

「あなたには関係ない!」

 逃げるようにベッドから立ち上がる葉菜を、レンは腕を引っ張り強引に引き寄せた。

「離して! もうやだっ」

 抵抗もむなしく、ベッドの上に座るレンの腕の中に納まってしまう。そこから抜け出そうともがくも、力でねじ伏せられ身動きが取れない。

「………」

 やがて抵抗する力もなくなり、諦めたように体から力を抜いた。その間言葉も交わさず黙り込んでいたレンが葉菜の髪に顔を埋めるようにして、静かにいった。

「相手が誰だろうと、もう他の男に触れさせるな」

 びくっとして顔を上げる。

「お前が他の男に触れられるのは、我慢ならない」

「な、なんで……?」

 ドキドキしながら聞き返すと、髪から顔を上げたレンと視線がぶつかった。

「お前はオレのものだ」

 熱を帯びた視線と、その言葉にあらがうなんてことが出来るはずもなく、気がつけばお互いが引かれ合うようにして唇を重ねていた。
 唇を放すとレンは怪我をした葉菜の手を優しく取り、ばんそうこうの貼ってある手の平を表にひっくり返した。

「体に傷なんてつけるな………バカ」

 そういって唇を近づけ、そこへそっとやさしく唇を押し当てた。
 バカっていわれているのに、なぜかその言葉が甘く響いて私の体を満たす。
 どうしよう……傲慢で乱暴なレンなのに、ドキドキしてる。
 このまま、ふたりの時間を壊したくないと思った。
 


 終わり。