「どうした、清水。今は委員会中だぞ?」 「ごめんなさい。急用思い出したんで帰ります。」 「え、おい清水………!」 俺はひとことそれだけ言うと 背中に叫ぶ声を無視して廊下を走り出した。 * どこだ、しー? 傘をさしているとはいえ 吹き付ける雨が身体を濡らす。 こんな強い雨…。 早く見つけないと、しーが………。 そう思いながら俺はあたりをきょろきょろと見渡す ………と、駄菓子屋の軒下にしーらしき姿を見つけて 「しー!」 俺は、思わず駆け寄った。