「…ぁ、………あ、これっ!先生がハルにって………。」 気まずさを振り払うように先生から渡された封筒をハルに手渡すと ハルの指先と私の指先とが触れて 「…っ。」 不自然に、引っ込めてしまった。 「あー。これ、委員会の資料かぁ………」 ドキドキとうるさい心臓を抑えている私をよそにハルがつぶやく。 「わざわざ、ありがとなっ。」 そう言って笑った笑顔が あまりにもかっこよくて……… 「………っ。」 私は顔が紅潮するのを抑えきれなかった。