「しー、お待たせ。」
そう言ってハルがニッと笑って見せた。
ボンッと勢いよく顔に熱が集まる。
ずるい。
そんな笑顔…。
見せられたら自惚れちゃうじゃん。
すると火照った頬にひやりと冷たいものが当たって
「ひゃぅっ、」
私は驚いてハッとした。
「ラムネ。しー、好きだろ?」
そう言ってハルは私の手にラムネを握らせる。
もしかして、このためにわざわざ………?
なんて、自惚れてしまいそうになる。
『好きだろ?』
覚えていてくれて嬉しかった純粋な気持ちの他に
その言葉に反応してしまう私はもう、
重症かもしれない。

