幼なじみと嘘つきレンアイ~らぶきゅんな甘い嘘をきみに~







な、なにしてるんだろう…

思わず目のやり場に困って視線をさまよわせると


「とりあえず、これ着とけ。」

そう言って頭になにかがかぶせられた。


よく見ると薄灰色のそれはハルのセーターで、

なんだか懐かしくて落ち着く
ハルの匂いがした。

………って、なに考えてるんだろ私。

ハルの匂い………なんて、ヘンタイみたいじゃん。



ドキドキしながらハルのパーカーをかぶると

ほわん、

とハルの匂いに包まれた。


………ハルに抱きしめられてるみたい。

そう思った瞬間ドキドキと心臓が加速する。



どうしよう。きっと私、今、顔真っ赤…。

雨に濡れて寒いはずなのに…

すっごい、暑い。


そう思って下を向いていると