幼なじみと嘘つきレンアイ~らぶきゅんな甘い嘘をきみに~











やっと終わった時にはもう空は薄暗くなっていて




急ご………。

私は早足で教室を出た。



「わぁぁ…どうしよう………。」





靴を履き替えた私は、思わず校門で立ち尽くした。


いつの間にかどんよりと曇っていた空は

ザーザーと激しめの雨を降らせていた。




………そういえば、お母さんが
『今日は雨だから傘を持っていきなさい。』
なんて言っていた気がする。



今日の朝は急いでてよく聞いてなかったからなぁ…。





どうしよう。
綺羅ちゃんも帰っちゃったし………



家までは徒歩15分。
今日は雨だからバスに乗るとして…


バス停まで5分。

走れば、行けるかもしれない。





「よしっ。」

私はぐっと手を握って力を込めると

雨の中を走り出した。