[晴side] 「………結局俺の片想い…か…。」 小さくため息をつきながら扉を開ける。 うぬぼれてた…なんて、かっこ悪すぎだろ俺…。 頭に当てた手をおろすと ぼーっとしたように机を見つめるしーが目に入った。 ………っくそ。しーが、なに考えてるのかわかんない。 前は、小さい頃はしーのことならなんでも分かって、 しーのことは俺が一番知ってたのに……… しーのその澄んだ琥珀色の瞳を俺のことでいっぱいにしたい…なんて、思ってしまう。 なぁ、しー? どうしたら、振り向いてくれる?