幼なじみと嘘つきレンアイ~らぶきゅんな甘い嘘をきみに~







[晴side]



「やっばい。」


昨日のことを思い出して思わず赤面する。

俺………しーの前で普通にしていられる自信がない。


しーには悪いけどちょっと早く家を出ちゃおうかな………


全く眠れなかったせいで

早すぎる時刻を指さす時計を片目にため息をつく。




………どれくらいの時間が経っただろうか。



ぼーっと見ていた窓に家を出るしーの姿が映った。


しー?
早すぎだろ…。
早起きなんか苦手な癖に…。


追うように俺も家を飛び出すと

ぶるぶると犬のように頭を振って

駆けだそうとするしーの姿があった。



「しー?」