ドキドキと、胸がうるさい。
なんで、なんで。
ハルは幼なじみじゃん。
弟みたいな、お兄ちゃんみたいな、そんな存在じゃん。
なんで、私………
こんなにハルにドキドキしてるの?
「痛いのか…?見せて?」
そう言って優しく私の手首を握ったハルの手を
「大丈夫っ!………だから。」
素直になれない私は思わず振り払ってしまった。
ばかだ…私。
こんなの、かわいくない。
きっとハルのことも傷つけた。
ハルは悪くないのに…
勝手に意識して、勝手に拒否して、こんなの………
私の、わがままだ…。
ほんとは……………
繋ぎたい、のに。