聞き覚えのありすぎる声が後ろからして 「きゃぁっ!」 驚いて派手に転んでしまった。 「…っおい!大丈夫、しー?」 ハルが心配そうにそう言って目の前に手を差しのべる。 その手は 白くて華奢だった記憶とは裏腹に 大きくなって、少しごつごつしていて “男の子”って感じで……… 「………っ。大丈夫、だから。」 見慣れてるはずの 何度もつないでるはずのその手に ―――ドキッ 思わず胸が跳ね上がって 素直につなげなかった。 「しー?」 ハルが心配そうに私の顔をのぞき込んでくる。 ………近いっ。