聞き覚えのありすぎる声が後ろからして
「きゃぁっ!」
驚いて派手に転んでしまった。
「…っおい!大丈夫、しー?」
ハルが心配そうにそう言って目の前に手を差しのべる。
その手は
白くて華奢だった記憶とは裏腹に
大きくなって、少しごつごつしていて
“男の子”って感じで………
「………っ。大丈夫、だから。」
見慣れてるはずの
何度もつないでるはずのその手に
―――ドキッ
思わず胸が跳ね上がって
素直につなげなかった。
「しー?」
ハルが心配そうに私の顔をのぞき込んでくる。
………近いっ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…