カチャリ
とドアを開けると

「行くぞ。」


そう言ってハルは歩き出した。

胸元には同じ翠色のネクタイ…

トクリ、と跳ねた心臓を

私は強く押さえつけた。


―あれは確か、幼稚園のとき………