ハルの体が、ぴくり、と揺れて やわらかな香りが漂う。 その時、ふと、 あぁ、前もこんなこと、あったなぁ。 とすこし夢見心地のように私は思った。 それはまだ、幼い日。 ハルの部屋にあがりこんで ゲームをしているうちに 私たちは寝てしまっていた。 はっとして起きた私は、 ハルを起こそうと肩をつかんだ。 ………その時 ゆっくりとまぶたを開いたハルが そっと私の頬に手を添えて その小さな唇を 私のそれに重ね合わせた。