幼なじみと嘘つきレンアイ~らぶきゅんな甘い嘘をきみに~











「SV that SVだから…」


指で単語をなぞりながら説明すると




「りんごを食べることは私に幸せをもたらす………?」


「そう………。」





思ったより近くからしーの声が降ってきて

俺は思わず固まった。





しーのふわふわでやわらかい髪が

さらりと俺の頬をなで

耐えきれなくなって下をむくと…




「………!?」



俺はびっくりして後ずさり、口を抑えた。





やばい、離れない。


忘れなきゃいけない、


そう思う度頭に深く刻まれる画像。









襟元から

いろいろと覗いていたあの距離を。





「ん?ハル?ハルも問題わからなくなっちゃったの?」


「あ……うん。」


今回だけは

しーの天然がありがたかった。