前よりも小さく感じるブランコは 前と同じように空に向かってゆらゆら揺れる。 「あははっ、やっぱり私ブランコが1番好きだなぁ。」 しーの無邪気な笑顔が夕陽に照らされて ―ドクン と胸が揺れた。 「しー。」 「んー?どうしたのー?」 ザザザッと地面に足を引っ掛けてブランコをとめたしーがこてん、と首をかしげる。 俺はしーの頬を押さえると ―――チュッ 触れるだけのキスをした。 「えっ、ハル…っん…。」