「え?」
「俺は、しーのこと、好きだよ。」
うそ……………
「リカちゃんじゃ、ないの……?」
「…………え?なんで?」
「だって、リカちゃんが好きって………」
小学校の時、廊下で聞いてしまった会話のことを話すと
「しーが言ったんじゃん…」
今にも消え入りそうな声でそういうと、
私の方に頭をあずけた。
「え?私…?」
「覚えてないのかよ…。
ちっちゃい頃、しーが『ずっと、私のお兄ちゃんでいてね』って言ったんじゃん…。
だから、しーのことが好きだって、バレないようにがんばってたのに………」
なにそれ………
私が覚えてないような、そんな約束を覚えていて、守ってたってこと…………?
「え、しー、覚えてないの?
覚えて悩んでたの俺だけとか、かっこわりぃ……」
ハルはそう言ってくしゃり、と前髪をかき混ぜた。
「じゃあ…………」

