「えー、1年生は、2年生になるにあたって…………」




校長先生の長いお話を聞きながらあくびがもれる。




しかし、直後に、その場の流れで綺羅ちゃんと交わしてしまった約束を思い出して、目が冴えた。





その約束とは………


私が、ハルに告白するから、綺羅ちゃんもユキ先輩に告白する。というもの。





綺羅ちゃんに幸せになってもらいたい、後悔して欲しくないって思って言ったんだけど、



まさか、ハルに告白するなんて言葉が、私の口から出てくるとは思わなかった…。





あの時、私の発言に一番びっくりしたのは、私だ。たぶん。








ハルに告白…かぁ………。





幼なじみの、居心地のよい関係を壊したくはないけれど



でも、やっぱり、それ以上に




ハルが、好き。








「これにて、解散とします。」



私は、ドキドキとうるさい心臓を抑えながらながら校舎裏に走った。