「おはよう、しー。良くなった?」
「うんっ!おかげさまで!!」
次の日、すっかりよくなった私はぴょんぴょんと飛び跳ねて見せた。
それなら、よかった。と笑うハルと肩を並べて歩く。
こんなことすらドキドキして、幸せになれちゃうんだ私は。
「そういえば、もう少しで終業式だな。」
ハルの声で私は思わず時計を確認した。
「え、もうそんな時期だっけ…?」
確かにこの前、1年間のプリントがたくさん帰ってきたような気がする。
………私は、ハルのこと考えてボーッとしてたんだけど。
「もう少しで、2年生だな。」
「うんっ!」
その頃までには私…
少し、変われてたりするのかな?
来年も、ハルと同じクラスがいいな。
「あ、やべ。しー、遅刻する。」
そう言うとハルは私の手をつかんで走り出した。
ハルの熱が伝わってきてドキン、と胸が跳ねる。
繋いだこの手をあたたかく感じてるのは…
私だけじゃ、ないよね?