幼なじみと嘘つきレンアイ~らぶきゅんな甘い嘘をきみに~












なにを会話したかなんて、覚えてない。


ただ、真っ赤に熟れた頬を隠すことだけで精一杯だった。








肩が触れる度

心臓が跳ねて



あぁ、ハルが私の“好きな人”なんだなぁ。と

心に思った。








でも、それと同時に………







「しー、濡れてない?大丈夫?」




この恋は、叶わないから。





――ハルにとっての私は“妹”だから、と


鈍い痛みが胸に走った。