「ほら、入らないの?」 ハルはそう言って首をかしげる。 「う、うん。入る…よ……。」 おじゃまします、とそっと傘の中に入ると ハルの懐かしい匂いがして、 こつん、と優しく肩が触れて、 「………………っ!!」 心臓が、飛び出そう。