そんなやり取りをしつつ、無事旅客機の座席に着く三人。

ナターシャを挟むように、霸龍闘とリィは両隣の席をとっておいた。

いつ何時、テロリストがナターシャを狙ってくるか分からない。

出来る限り近くにいた方がいい。

流石に左右を固められては、この旅客機にテロリストが乗り合わせていても手出しが出来まい。

二人がそう考えていた時だった。

《リィ!》

「わっ…びっくりした」

闇の精霊シェイドが突然影からリィに呼び掛けてきた事で、彼女は目を丸くする。

《この乗り物に、爆発物が積み込まれている!火薬らしき臭いがするぞ》

「マジかっ?」

霸龍闘が過敏に反応する。