インフィニティ・セクター本部に戻り、霸龍闘が始末書を書き終わった頃。

「ぎゃーはははははははははははっ!」

素っ頓狂な笑い声が聞こえてきた。

この声は取調室からだ。

しばらくして。

「霸龍闘…始末書書いた…?」

リィが眠そうな顔をして取調室から出てきた。

「リィ…さっきの声は…?」

「あぁ…」

何食わぬ顔をして、彼女は取調室の方を見る。

「さっき捕まえたテロリストから色々聞き出してた…」

それで先程の狂ったような笑い声か。

「リィ…エージェントは国家公務員だから…拷問はちょっと…」

「拷問…?」

引き攣る霸龍闘の顔を見て、リィはクスッと笑った。

「これは事情聴取というもの…」

彼女は昔からチョイSだ。