「な、なによ、これは…」 琉華の声が震え始める。 怖がれ、存分に。 「これね、私の遺書だよ…」 そう言って、私は笑う。 「し、知らないよ、そんなの…」 知らない? まあ結莉は、こっちの血で書かれた遺書のほうは隠したがってたし、知らなくて当然かもね。 さあ、そろそろ、真実を伝えなくちゃ。