しばらくしてやっと琉華が来た。 あたりをキョロキョロ見渡している。 そして、地面に這いつくばって言った。 「結莉、ごめんなさい…」 はあ?? 声が小さい。 さあ、ここから私の出番だ。 どうせ夜中だし、顔なんて見えない。 琉華は私を結莉だと信じ込むはずだ。 私は木の陰から姿を現し、土下座する琉華の前に立った。