呪いの血文字~少女の復讐~



計画を変えると結莉から聞いたのは、その数日後、10月の中旬だった。


「最近ね、俊介と伸行の仲が悪いんだ!お互いに、七葉が死んだのを相手のせいにしてる!だから、2人まとめてやっちゃおうかなって思ってるんだ!でもね、聞いてよ…」


結莉は珍しく、不機嫌そうだった。いつもは明るく振る舞ってたのに…


「どうしたの?」


「俊介は、七葉が死んだのを私のせいにするんだよ!私が夢に出てきたことを、七葉が遺書に書いたから…自分たちがいじめたのがいけないのにね?!いじめられる原因を作ったのは私だからって…」



頭に血が上った気がした。


「は?なに言ってんの?!そいつは!反省どころか結莉のせいにするなんて…ねぇ、とっとと殺っちゃおうよ!!」


「…顔、怖いよ?」


そう言った結莉は、もういつもの笑顔に戻っていた。


「…結莉こそ、怖いじゃん」


「…否定はしないよ」


そう言って私たちは、夢の中で笑いあった。