谷口七葉は外で友達と喋っていた。 「ねぇ、谷口さん、待って…」 すると、宮地琉華が私を睨んできた。 「何よ、七葉に何か用?!」 何を怒っているのだろう。 自分の罪は棚に上げる気か。 でもここで、感情を爆発させてはいけない。 私は静かに言った。 「忘れ物あったから、中戻って…?」 すると谷口七葉はすんなり会場に戻っていった。 私もさりげなくその後を追い、ドアのところに耳をそばだてていた。