汐莉ちゃんも泣きつかれて静かになった頃、私はやっと冷静になれた。
「こういうときって…警察とか、救急車呼ばなきゃ」
そこで、ハッとした。
さっきの手紙には、“電話したくなる”って書いてあったけど、それは、警察や消防署への電話、って意味だったんだ…
あれ、そういえば。
電話の前に、何かをしなきゃいけない、って書いてなかったっけ?
そうだ、紙!
ああ、これか。
さっきも見た、血で書かれたおぞましい紙…
私はカバンから手紙を取り出して、読み返す。
取っといてね、ほかの人に見せるな…
警察にも、かな。
でも、警察より親友の言葉を信じたかった。
私はクリアファイルの中身を全部出して、その紙を入れてカバンに戻した。

