ニヤリと笑った七葉の手にはハサミ。

「いや、やめて…っ!」

「なんですかぁー?自分の物でもないのにでしゃばんなよ!」

俊介に背中を蹴られる。

ジョキジョキ…という嫌な音がした。
「や、やだ、やめてぇーっ!!それ、友達のなの…っ!」

私は精一杯の声で言った。

「なにー?!やめてって頼んでんの?!」

琉華がゲラゲラ笑いながら言った。

「頼んでんなら、土下座ぐらいしろよな!」

伸行にも蹴られた。