だけど、次の瞬間。


「よくも、私をいじめたな!!!」


そう言うと結莉は、着ていたコートのポケットからナイフを取り出した。


「あ…」

殺される、逃げなくちゃ。


でも、足は結莉に踏みつけられ、手もナイフを持っていない方の手でがっちりと掴まれている。


あ、だけど!


ナイフを手にし、少しあたしの手首を掴む手が緩んだ…


よし、今だ!!!!!




いじめられっ子のくせに。


女王があんたなんかに、殺されるわけないでしょ!!!!!!


でも、もう遅かった…


結莉はあたしの心臓に、ナイフを刺していたから…


「あっはっはっはっは!!!これで、全員死んだ!!!!ざまあみろ、呪い殺せた…あっはっはっはっは!!!この遺書の通りにね!!!!」



結莉の笑う顔と、血で書かれた紙が、最期に見えた…