「…それで、許されると思ったんだね…馬鹿みたい」 そんな声が聞こえてきた。 暗闇でよく見えないけど、目の前にコートを着た少女が立っている。 マスクをしているが、髪型からして結莉に違いない。 「ゆ、結莉…?!」 「あんたは信じてなかったみたいだけどさあ…私、呪ってたよ」 座ったままのあたしに、結莉は一枚の紙を見せた。 そこには、赤…、いや、赤茶色の文字が書かれていた…