「…で、どうしたらいいの?」
あたしは夢の中の結莉に聞いた。
「あのね、今から起きて、現実の世界に戻る。そしたら、琉華の家の近所の森みたいなとこの、桜の木の広場に行って…そして、そこで、土下座して謝る」
「ど、土下座…?」
さすがに、抵抗がある…結莉に土下座なんか。
「ふうん、嫌なの?嫌ならいいよ、別に。あんたがクラス中から無視されつづけるだけだから」
また結莉は二やつき始めた。
「う、ううん、いいよ、やる!じゃあ、森林公園に行けばいいのね?」
「そう。ちなみに、私は現実の世界に姿を表すことはできない。だから、森の中で土下座しながら謝って、それから家に帰ってまた寝れば、夢の中で続きは話すから」
「わかった。じゃあ、起きるね」
そう言ってあたしは目を覚ました。