相手がかつて、自分よりずっと下に見ていた結莉であることも忘れてうなづいた。


「私ね、死んでからわりとすごい能力手に入れちゃってさ、今から琉華が謝ってくれたら、クラスのみんなに琉華と仲良くしてあげてって頼まなくもないよ?」



「そんなことが…できるの?」


半信半疑、でも、この状況から開放されるなら、信じてみなくもないかな。


「うん、そうだよ。だってさ、ちょっと前に、琉華のこと思いっきり夢の中で突き飛ばして、現実の窓に身体ぶつけたことあったでしょ」


「あ、ああ、うん…」


「それと同じ感じかな。ね、どう??別に私は、ひとこと謝って欲しいだけ。琉華が無視されるとかは、望んでないし」



結莉の顔には、さっきまでの怖さを含む笑みはない。


ただ純粋に、笑ってる…


だからあたしは、結莉を信じることにしたんだ!


屈辱的、とかはもう思わないようにする!!


だからって、結莉をいじめたこと、反省はしないけどね!!