やばい、こんな事言うつもりはなかったのに。 七葉に不審がられたらどうしよう。 俺は赤くなった顔を隠すように俯いた。 「そっか」 そう言った七葉の口調はあまりに冷たかった。 かなり傷ついた。 「戻らなきゃね」 七葉はそう言って立ち上がった。 待ってよ。 先生が来るまでここにいよう、ともっともらしいことを言って引き止めた。 どんなに傷ついても、七葉とふたりきりのこの時間がもっと欲しかったんだ…