呪いの血文字~少女の復讐~



お通夜が終わったあと、七葉は忘れ物があるとかなんとかで、一度ひとりで会場に戻って行った。


その後だ。やけに彼女の顔が青ざめていたのは…



また、琉華が問い詰めるような言い方で七葉に何があったのか聞いていた。


だから、話題を変えなくちゃと思った。


「忘れ物って何だったの?」


七葉は少し間を開けて答えた。


「あ…ハンカチ…。もうポケットにしまった」


ほんとかなあ…


ずっと七葉のことを見てたから分かるんだよ…?


なんだか、嘘っぽいってことも。


「帰ろ…?」


七葉の言葉で、俺達は歩き出した。