呪いの血文字~少女の復讐~



「結莉をいじめなかったら…七葉が死ぬことはなかったと思う…お前も、それを分かってるんじゃないのか?なのに、自分を正当化するために結莉のせいにして…」


こいつは何を言っているんだろう。


「いじめられたのは、結莉が嫌われてたからだろ?!いじめられる原因を作ったのも、自殺したのも、七葉の夢に出たのも、全部結莉なんだよ!!!」



そう。全ては、結莉のせい。


「…ごめん、俺、俊介に謝りたい」


結莉のせいであることを肯定するでもなく、突然伸行は言った。


「ずっとお前のこと責めてたけど、さっき考えて、それは俺のせいだって分かったんだ…。俺、知ってたんだ…何となく。七葉がお前を好きな事。それに、お前も七葉が好きだったんだろ?それを知ってて、告白した俺も悪いんだ…そのせいで俺と七葉がぎくしゃくして、それでお前はグループを抜けたんだろ?そして、七葉は…」


そこまで言うと伸行は泣き出した。


こいつは、知ってて告白したんだな。


結莉の次に、許せないかもしれない。