その様子に、クラス内だけでなく廊下にいた生徒もこちらを覗いている。


そのとき、廊下にいた1人の女子と目が合った。


たしか、牧田さくら。

結莉の親友だった人だ。

結莉と仲が良かった頃に、何度か話したことがある。

いじめのことを知ってたのかは不明だが、お前が早く気づいて助けてあげれば結莉は自殺なんてしなかったんじゃないか?


そうすれば、七葉だって…!!!


「…」

牧田さんは俺らの教室を一瞥すると去っていった。