「綺麗…。」 私の視界一面が桃色に染まっていて、なんだか落ち着かない。 しわひとつない制服に包まれて一歩一歩、坂を登る。 4月は少し緊張するけど、この感覚は嫌いじゃないから。 新しい生活が始まる不安と期待をごまかすように、ゆっくりと一定のリズムで。