あなたと過ごした日々

妙な引っかかりを覚えながらも、思い出すことができない為考えるのをやめた。


それよりも早く話が聞きたい。



「神都、お話聞かせて」


『いきなり呼び捨てかよ。別にいいけど、まず何が聞きたい』




呼び方は自由にしろ、と言ったくせに地味に文句を言われた。


だからといって呼び方を変える気は毛頭ない。



…何が聞きたいか聞かれても、答えは一つしかないんですが。





「全部」




『抽象的にも程があるだろうが!』




そんなこと言われても。



外の世界のこと何も知らないし。



何があるかすらわからない。