あなたと過ごした日々

『はぁ、笑った笑った。…お前、名前は?』



「え?えっと、夢澤 結依(ユメサワ ユイ)です」



いきなり聞かれ、条件反射で答えてしまう。


まぁ名前ぐらいいっか。減るものじゃないしね。




『結依か。気に入った』




「気に入った?」




またひとつ、新たな疑問が浮かび上がる。




どこをどう気に入られたんだろう。ていうか、まだ全然話もしてないのにお気に入りって。




突っ込みたいことはいろいろあるけど、とりあえず一番重要なことを聞いておく。




「死神さん、貴方は私を迎に来てくれたの?」




『は?』



意味がわからないとでも言いたげな顔で見つめられた。…なんだ、違うんだ。