「…確かに聞いてたさ…でも…」 「私、助けてくる。 その子が"助けて"って言ってきたの。 …私なら…」 「だめだっ! そんなこと許せるわけ無いだろ!? 第一、助けに行くって その子は、ここにはいないじゃないか! シオン…辞めとこう…? 他に方法があるはずだ。 だから……」 「聖だって、気づいてるでしょ…? そこに、男の子がいるってことも、 どうすれば助けられるのかも…… 私たちの"仕事"は助けることでしょ…? せっかく"力"を持ってるんだもん。 使わなきゃ……ね?」