「莉音、そんなとこにいたらピアノ弾けないから椅子に座れ」 …弾きたくないから別にいいし そう思っていると……強引に腕を引っ張られる 「ほら、楽しいから 」 ……あたしは全然楽しくないし 「譜読みするぞ」 はっ⁈ ちょっと待ってよ 勝手に話が進んでいく 「もう、意味わかんないから」 「いいだろ少しくらい 俺の練習に付き合うだけなんだから」 「わかったよ 弾けばいいんでしょ」 はぁ もうしょうがないか…… いやいや楽譜を手に取り譜読みをする