【短編】スキキライダイスキ

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顧問との条件。

一ゲームでも取れたら俺の勝ち。

長時間粘っていたためか体力も底をつきかけている。

「くそっ」

普段は軽さ重視で温厚、といわれる俺が悪態をついたのが意表をついたのか女の子たちが目を丸くした。

それでもいい、と思えるほど。

蕾ちゃんに早く会いたい。

渾身の力でクロスにボールを叩き込んだ。

「ゲームセット!」

審判のコールを聞くやいなや──俺はコートを飛び出した。