【短編】スキキライダイスキ

「小梅!」

「あー篠宮ちゃんおはよ」

小梅がぴょこんと日向にお辞儀する。

「何で小梅の名前」

「日向くん蕾の容態毎日聞いてきてねー。うるさいのなんの」

また心臓が跳ねた。

「ところでさ、蕾ちゃん。今度さーテニス部の顧問から勝負持ちかけられてね?勝たないと入部させられるから──」

「うん」

「二週間だけ、俺のコーチになってくんない?」

「え、ちょ、蕾大丈夫なの?」

「いいよ、やっても」

「まじ!?」

「その代わり、絶対勝って」


私の賭けが始まった。